あらすじ・ストーリー 幕末の時代、3000メートル級の山々の裾に広がる伊那谷に一人の男がやってきた。彼は俳諧師と名乗る以外は一切自分のことを語らず、謎に包まれていたが、苦しみや悲しみ、喜びといった人々の感情に寄り添った句を詠む時だけは村人に受け入れられていた。

解説 幕末から明治にかけて信州伊那谷を中心に活動し、芥川龍之介や山頭火に慕われた俳人・井上井月の生涯をフィクションを交えて描いたドキュメンタリー。80年かけて、井月をこよなく愛する伊那人によって集められた1800の句や逸話、日記の断片、聞き書きなどを基に、伊那出身の北村皆雄がメガホンを執った。舞踏家で俳優の田中泯が井月役を熱演。

情報提供:ぴあ