南昌荘は、2000年4月29日の一般公開から、盛岡市内・岩手県内の組合員さんをはじめ、岩手県内外や外国からの観光客のみなさんにも訪れていただいています。また、くり返し訪れる方が多いのも特徴です。
「四季折々の庭の表情、日本の伝統的な建物に安らぐひと時でした」との嬉しいお声もいただいております。また、春のひなまつりから各種作品の展示会、お茶会、コンサートなど多彩な催し物や、俳句会、趣味の会の会場としても親しまれてきました。結婚式の前撮り、七五三、成人式の撮影にも利用されております。
あわただしい日常から離れ、心和む場としてこれからもお客様をお迎えしたいと思います。明治からの時の重なりを味わいに、どうぞお出かけください。
南昌荘のお座敷は2007年のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の草笛光子さん演ずる大女将のお部屋のモデルになりました。広い廊下や縁側とあわせて、老舗旅館の趣を味わえます。こちらもあわせてお楽しみください。

南昌荘は、庭は国登録記念物、盛岡市指定保護庭園・景観重要建造物に指定されています。

明治18年に建てられた南昌荘は、盛岡市の「保護庭園・景観重要建造物」に指定されており、庭園は国の「登録記念物」に指定されています。
盛岡市は、永い歴史と伝統にはぐくまれた歴史的環境と近代的都市機能とが調和する魅力ある街づくりを目指し、「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な歴史的建造物を景観重要建造物として指定しています。

南昌荘の四季の表情

南昌荘は、盛岡出身の実業家瀬川安五郎が明治18年頃に邸宅として建て、築庭も数年かけて完成し、盛岡の数少ない明治の邸宅・名園 として今日に残っています。
明治・大正・昭和・平成と、ほぼ130年の間に所有者が次々変わる中で、その社会変化を反映し、今日の姿に継承されています。

1987年、盛岡市民生協は、この南昌荘が大手マンション業者により買収され、見事な庭園が無くなるという話を聞き、組合員の共有財産・共同所有として購入する事を決めました。
1990年、盛岡市民生協をはじめ県内の5つの地域生協が合併し、現在のいわて生活協同組合が誕生し、南昌荘はいわて生協に引き継がれました。そして今日まで、南昌荘を大切に維持管理してきました。
2000年、合併10周年を機に、南昌荘の公開・活用を求めるみなさんの要望に応え、一般公開をスタート。組合員はじめ多くの市民のみなさん、お取り引き事業者(虹の協力会)や行政などのご協力により、広く市民のみなさんや岩手を訪れる方々にご利用いただいています。