遠距離になることを提案したのはおそらく
主人公側
なんでしょう。
“
なんであの時 身を引いた君を 受け止めたふりで 疑わなかったの
“
主人公の提案に、「わかった」と受け入れてくれた君。
主人公は、本当は君に
我慢させてるんじゃないか
と疑わずに、君の言葉を
素直に受け止めてしまった
自分に対して、後悔の念を抱いています。
本当は君と一緒にいたいのに、その気持ちすら伝えられずに、遠距離になってしまった。
“
僕の立場
“
これは主人公の都合のこと。
主人公から遠距離になることを提案したということは、何かしら事情があったんでしょう(夢を追って上京したいとか)。
“
ちっちゃな嘘
“
主人公は不器用なので、
「
私は遠距離でも平気だよ
」
みたいな嘘をついてしまったんだと思います。
そんな自分のせいで、君を”
いっぱい諦めさせた
“。
“
僕じゃない誰かに 救われてほしいとも 願えなくて
“
傷つけたのは自分だけど、君が他の人に慰めてもらうのは嫌だ。
と、少し
自分勝手
になる主人公を表現しています。
ただ、そんな主人公が反省していることがわかるシーンがあります。
それがこちら。
君を傷つけたことを後悔する主人公。
“
ほっとしてる自分
“
これは、「
君が身を引いたこと
」に対する安心感でしょう。
遠距離になることを告げ、君から反対されるんじゃないかと身構えていたけど、すんなり受け入れてくれた。意見がぶつかることなどもなく、穏やかに済んだことにほっとした。
でも、
本音を言うべきだった
。
本音を言えない”
僕の弱さがね 君ばかり傷つけた いっぱい諦めさせた
“。
“
だめな僕の根を 自分で罰する
“
これは主人公が「
narcissus
」に×を書くシーンのこと。
「罰」と「✕」を掛けているんでしょう。
僕のだめな性根を直して、罰することで解決できるほど単純な問題じゃない。
君を傷つけてしまったことに変わりはない。
と、悔やんでいる様子が想像できます。
“
硬い心
“
これは1番で解説した”
僕の立場
“のことだと考えました。
自分の気持ちに従って遠い場所へ行きたいというのは、主人公にとって硬い決心だったんでしょう。
“
鋭い爪
“
不器用な自分のせいで、君を傷つけてしまうことを指しています。
僕は君のことが好きだけど、このまま関係を続けていては君を傷つけ続けることになってしまう。
そんなジレンマに”
君を想うと どうしたらいい
“と嘆いています。
主人公の本心は、”
君の手を 繋いで歩きたいよ
” “
いつでも 君といたいよ
“
でも、そんな自分の気持ちは”
どうにもならないけど
“と、
諦めている
様子。
つまり、主人公は「
君と別れること
」を選んだんでしょう。
これ以上
君を傷つけたくない
から。
いかがだったでしょうか。
最後までご覧いただいたあなたはもしかしたらこんなことを思ったかもしれません。
「設定が【サターン】に似てない?」
僕も最初、【Ham】を遠距離恋愛の曲と判断したときに、少し【サターン】あるいは、【ハゼ馳せる果てるまで】との繋がりを疑いました。
ただ、ちょっと違うんですよね。
【サターン】・【ハゼ馳せ】は「君」がクズ系彼氏っぽくて、主人公がそんな彼に沼って、なんとか沼から抜け出そうと頑張ってるようなイメージ。
【Ham】の「君」は主人公のことを考えてくれてて、優しいイメージなんですよね。
どちらかというと主人公が自分のわがままで彼を傷つけちゃって、ごめんねって謝ってるような光景が浮かんできます。
改めてですが、曲のレパートリーの多さにびっくりです。
今後もまた新しい遠距離恋愛の曲を出したりするんでしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。