中央教育審議会による「我が国の高等教育の将来像(答申)」においても、21世紀は、新しい知識・情報・技術が社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す「知識基盤社会」の時代と言われています。その特質として、例えば、(1)知識のグローバル化が一層進む、(2)知識の競争と技術革新が絶え間なく生まれる、(3)知識の進展は旧来の枠組みの転換を伴うことが多く、幅広い知識と柔軟な思考力に基づく判断が重要となる、等を挙げています。「知識基盤社会」においては、新たな知の創造・継承・活用が社会の発展の基盤となり、そのため、特に高等教育における教育機能を充実し、先見性・創造性・独創性に富み卓越した指導的人材を幅広い様々な分野で養成・確保することが重要であるとも述べています。こういった背景にあって、理工学部では、従来型の縦割りの学科構成にとらわれず、カリキュラム構成を、学科中心とする縦型を基礎としてキャリアを意識した横断型(複数学科の科目を履修可能にする)に編成しました。さらに、学科横断的でかつ有機的な教育体制を設けることによって、工学的な基礎知識を身につけ、それを高度に活用できる能力を有する、幅広い創造性を有する技術者・研究者の育成を行います。