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SCP財団、いつのまにかAlexylva大学ハブが翻訳されてたので見る

SCP財団 Alexylva大学ハブ

SCPという創作の世界は、実はこの世界は異常な事物で溢れ返っているが隠された組織「財団」により一般民衆には知られないように隔離されている、という具合になっている。
まあSCPは基本的に書き手が好きなように創作しているので完全にオフィシャルな設定というものは無いが大体そのように受け入れられている設定というものはあり、上記の設定もその一つだ。

で、異常物品・異常現象(SCPオブジェクト)に関わる組織は別に財団だけではなくそれは財団により要注意団体(Groups of Interest、略してGoIとも)と呼ばれており、様々なGoIが様々な関係で存在している、という設定も広く認められている。

一番有名なGoIは世界オカルト連合であろうか。財団がSCPオブジェクトを収容する事を主目的としているのに対し世界オカルト連合はオブジェクトを破壊することを主目的としている。共に世界を守ろうという団体ではあるものの方法論で争っている形だ。

Are We Cool Yet?は異常芸術家集団とも称され、異常な物品・存在を入手・制作する能力を持ち、それで芸術作品を作り、人目につく場所において見物客を危険に晒す。

まあ色々ある訳だが、私が一番好きなのは今回の主題であるAlexylva大学である。

一応アレクシルヴァ大学と読む訳だが翻訳が古いせいかずっとこのままになっている。
Alexylva大学はAre We Cool Yet?と同様SCPオブジェクトを作る側の組織という事になる。平行世界のテネシー州にその大学はありAlexylva大学関連のオブジェクトはフィトランシムン連合という配送サービスの配送ミス(瞬間移動か何かで配送しているようだ)でこちらの世界に送られてくる
平行世界の組織なので財団との直接交流は無く、そのせいがどうにも地味な印象も受ける。それが結構古いGoIなのに翻訳が此処まで遅れた一因であろうか。

しかしその平行世界というのがまた中々イカレている。
どうやら第二次ポエニ戦争でカルタゴがローマに勝利した平行世界ということらしい。第二次ポエニ戦争というとハンニバル・バルカが有名か。
で、ローマが陥落したはいいものの、何故かラテンやギリシア風の文化が主流になっている。現実世界より格段に進んだ科学力を有するがローマ数字が以前使用され、小文字は開発されておらず、国家が奴隷制度を承認している。
アリストテレスらの哲学や倫理観は軽蔑され、その結果奴隷制度の受容、人体実験への意欲、緩過ぎる安全基準がまかり通っている。であればこその科学力という訳だ。

で、さぞかしロクでもない陰鬱な世界かなと思ってみれば、まあロクでもないのはそうだが陰鬱というのは違う。むしろ躁病的な明るさすら感じられる快活な世界という印象もある。もちろん支配階級にとってはだが。
まだ訳されてないが何故か 大学のフットボールチームの話 すらある。
奴隷を支配したりとか精神を滅茶苦茶にするような道具を作るのに何の背徳感すら感じていない。なるほどAlexylva大学の異常性はなによりも倫理性ということなのかもしれない。



倫理。ふわっとした言葉だ。だがそう言うモノがなければ、ないならないでより進むものもあろうが、なければやはり人類は幸福足り得ないか。
とはいえ物事を深く考えないで済むのならばそれはそれで明るくはなれる?
興味深いテーマではある。