日本猫(または和猫)は日本に古くから存在する猫であり、日本人と日本猫の関わりは、とても長く古いことがわかっています。

日本における猫の歴史については、今から約二千年前の弥生時代から存在していたという説が濃厚で、貯蔵していた穀物をネズミの害から守る目的で飼育されていたと考えられています。第二次世界大戦後には洋猫との交配が進み、現在「日本猫」とよばれている猫のほとんどは「日本猫の血を受け継いだ雑種」であると言われています。

このように、人の手による品種改良の歴史がない日本猫は、健康で丈夫なカラダが特徴です。太めでがっしりした脚、噛み合わせの良い顎、短くなめらかな毛質などは、日本の環境に適応していると考えられています。また「三毛猫」や「ブチ猫」「キジトラ」といった様々な毛色や模様も日本猫の魅力のひとつです。

古くから私たちを癒してくれた日本猫は、模様や目の色が違っても、みな等しく愛しい存在です。
日本猫を取り巻く環境は時代とともに変化していますが、いつの時代も安心して元気に生きられるよう、私たちもしっかりとサポートしていきたいですね。