日本語は敬語の種類もさまざま。尊敬語は目上の人を敬う表現で「相手を立てたいとき」に使うものです。また、謙譲語は自分がへりくだる表現で「自分を下げることで相手を立てたいとき」に使います。そして「です、ます」をつける丁寧語は、日常会話でもよく使い、相手を問わず使う表現です。
敬語は使い分けが難しいですが、アルバイトや学校など、お客さまや目上の人に対して敬語を使うシーンで困らないように、きちんと頭に入れておきたいですね。
敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つがある
※文化庁の敬語の指針によると、正確には、尊敬語、謙譲語、謙譲語(低調語)、丁寧語、美化語の5つがありますが、この記事では日常的に使われることが多い3つをピックアップしています。
尊敬語の「尊」は身分が高い、「敬」は相手をうやまうという意味があります。つまり尊敬語とは、目上の人や自分より立場が上の人をうやまい、相手を立てる気持ちを表す敬語といえます。「先生がおっしゃったとおり~」など、先生のほか社長、上司などの自分より目上の他人(家族、親戚ではない)が主語になります。
「謙」にはへりくだる、「譲」には相手に譲るという意味があります。謙譲語は尊敬語のように相手を高めるのではなく、自分がへりくだることで相手を立て、敬意を表す敬語です。「今からそちらへ伺います」など、自分や自分の家族、親戚など身内が主語になるときに使います。
尊敬語や謙譲語と同じく敬語の種類の1つで、誰に対しても使える敬語です。「それは誤解です」「学校へ行きます」など語尾に「です」「ます」「ございます」を付けたり、「お料理」「ご祝儀」など言葉の先頭に「お」「ご」を付け、言い回しを丁寧にして敬意を表します。
よく使う敬語30
目上の人に使う。相手を立てるときに使う。
自分をへりくだるときに使う。自分がへりくだることで、相手を立てる。
聞き手に対して丁寧に述べる言葉。 「です」「ます」「ございます」を付けて使う。相手・内容を問わない。
行為をする人
なさる、される
(自分が一方的に行う行為の場合)いたす
(相手からの許可や好意により恩恵を受ける行為の場合)させていただく
おっしゃる、言われる
申す、申し上げる
いらっしゃる、おいでになる
うかがう、参る
いらっしゃる、おいでになる、見える、お越しになる
参る、伺う
お知りになる、ご存じだ
存じる、存じ上げる、承知する
知っています
召し上がる、おあがりになる
いただく、頂戴する
いらっしゃる、おいでになる
ご覧になる
お聞きになる
拝聴する、うかがう
お掛けになる
お座りする、座らせていただく
お会いになる、会われる
お目にかかる
お伝えになる
申し伝える
おわかりになる、ご理解いただく
かしこまる、承知する
わかりました
お読みになる
くださる、お与えになる
差し上げる
お受け取りになる
賜る、頂戴する、拝受する
受けとります
ご利用になる
利用させていただく
利用します
お思いになる、おぼし召す
存じる、拝察する
お買いになる、お求めになる
買わせていただく
お考えになる、ご高察なさる
拝察する、検討いたします
お待ちになる、お待ちくださる
お待ちする
お帰りになる、帰られる
おいとまする
御宅(おんたく)
拙宅(せったく)
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弊社(へいしゃ)
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弊店(へいてん)
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弊校(へいこう)
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小職(しょうしょく)